Forest & Music

森と音楽

クスノキの葉をとってきました

朝の犬散歩時に、街路樹で植えてあるクスノキの葉が歩道にたくさん落ちていたのを取ってきました。

仕事前で思いつくままのひどい文章ですが、忘れないよう書き留めておきたいと思います。

 

葉の表と裏です。

茶色い斑点はカメムシに汁を吸われたところです。

 

 

 

街路樹で同じ樹種を、根元をアスファルトで固めた、あまり良いと言えない環境で育てているので簡単にカメムシが増えてしまうのではないか。

天然林のような状態で数本のクスノキであれば、自然の調整でカメムシも大量発生できないのではないか。

もともとクスノキは暖かい地方に生えている木で、人の都合で植えられているので抵抗力も落ちるのではないか。

 

クスノキは樟脳を作るほど強い成分を持っている木です。アオスジアゲハの幼虫もクスノキの葉を食べますが、このカメムシクスノキが身を守るために作り出すフィトケミカルをものともせず汁を吸います。今後、どうなるのか、人の手で駆除するのか、このまま放置するのか・・・。もし消毒薬を散布すれば、おそらくアオスジアゲハの幼虫も死んでしまうでしょう。人が自然に手を入れるということは、自然界のバランスに手を入れることにもなるというか・・・。

自然の状態で育っているクスノキは、カメムシが大量発生すればほとんどの木が枯れてしまう、そして一部の強い木が残り、それがまた数を増やしていく、そんなクスノキカメムシの攻防が恐ろしく長い時間をかけて繰り広げられていくのかもしれません。

 

あちこちでナラ枯れを起こしているカシノナガキクイムシも、ナラの大木を救おうと話題になっていますが、人はどのような手段でナラを守ろうとしているのでしょうか・・・。

 

今、猛威をふるっているコロナウイルスは、短いスパンで進化していきます。植物も、恐ろしく長い時間をかけて進化しています。そんなことを考えながら歩いた朝の犬散歩でした。