Forest & Music

森と音楽

江戸の文化である藍染

東京はちょっとお洒落な、綺麗な、洗練された感じのお店がたくさんあるけれど、何かあるようでいて何もないと、ここ数年、思っていました。アニメやメイドカフェサブカル、地方から見たら東京にも庶民の文化がある、と言われそうですが、どれもこれが東京の文化かなぁという気がしていました。もちろん伝統文化は色々とありますが、私達の暮らしに近いところで感じる文化が思い浮かんできませんでした。

ところが、昨年、草木染を教えてもらった時に、藍染が江戸の文化の一つを作っていたことを知りました。粋な江戸っ子は、藍の色を楽しんでいました。藍染は染料を作る人、染める人など、分業になり、庶民に親しまれた色だったと思います。

草木染を通して、改めて東京の庶民の文化に気付かされました。

残念ながら、今や藍染というとインド藍を使うことが多いです。日本のタデアイはタネが休眠できないため、収穫の翌年に蒔かないと芽がでません。染液の強さもインド藍に比べると弱いです。でも細々とですが、日本の藍は引き継がれています。

コロナが落ち着いたら、ぶらっと下町に東京の文化を探しに行きたいと思っています。

 

タデアイの生葉でたたき染め